SSブログ

山岳遭難一歩手前 [雑想(その他)]

夏山シーズン真っ盛りだが、登山者が増えれば遭難も増えてしまう。
先日も北岳で滑落事故が発生してしまった。

20年以上前になるが、私も少しだけ山をやっていた。
記憶をたどると回数いっていない割には「ヒヤリ事例」を思い出す。

本当は恥ずかしい話なのだが、その中のいくつかを。。。

まず一つ目。
初めての冬山登山だった「八ヶ岳」。
パーティはリーダーS、A、私の3名。
私は都合でS、Aに一日遅れて美濃戸口から赤岳鉱泉経由でベースキャンプの行者小屋テントサイトに入った。途中、雪化粧した八ヶ岳核心部に圧倒され、S,Aによると「ここで満足です」と繰り返していたそうだ。(記憶にない)

翌日、文三郎道から主峰赤岳へ登頂。しばし休憩と周囲の景観を楽しんで下山開始。直後、頂上近くでアイゼンを引っ掛け転倒してしまった。幸い真っ直ぐ前、登山道上に倒れたので大事に至らなかったが、左に倒れていたら滑落事故になっていた。
そうなればまず間違いなく・・・(以下略
その時はA、私、Sの順で行動しており、目の前で転倒されたSは心臓が止まるような思いをしただろう。

2つ目。
5月の白毛門-笠ヶ岳-朝日岳-蓬峠縦走。
土合駅から縦走スタート。天気は良く、気温も上がる。順調に高度を稼いでいると突然西側(谷川岳の方)から腹に響くような轟音が・・・どうやら、どこかの沢筋で底雪崩が出たようだ。朝日岳を過ぎて西へ向かい、清水峠の避難小屋で一泊。天候は悪化し、一晩中風雨が激しかった。
翌日は曇り。七ッ小屋山から蓬峠を経由して湯檜曽川へ下る。蓬峠から沢沿いに下り、七ッ小屋山の巻き道に出るルートを取った。沢には残雪があり雪渓になっている。巻き道の取り付きを見落とし、少々下りすぎて登り返す。この頃、我々3名の他に男女2人のパーティがほぼ同じ行動を取っていたが、相前後してスリップ、転倒した。(発生は同時ではなく、それぞれリカバリーしている)
リーダーS
   スリップ直後にピッケル制動、停止。
2人パーティの男性
   ピッケルを持っておらず両腕で雪をかき集めるように制動、停止。
   両腕に擦過傷
自分
   ピッケル制動するもピックが雪を切り、止らない(技術不足)
   急いで持ち替えてブレード側で制動、停止。

   ピッケル制動するも止まらず、そのまま滑落。
   20mほど滑落して雪の窪みにはまって停止。
   下流には滝があるようで、停止しなければ・・(以下略

湯檜曽川まで下り、駅へ向かう。途中、昨日の雪崩のデブリに出くわす。土や草のにおいが立ちこめ、車くらいの大きな雪のブロックや折れた木が転がっている。一人づつ渡ることにしたが、2番目のAは足元が悪いと速度が極端に落ちる。自分の番を待っているうちに怖くなって勝手に渡り始め、途中でAを追い越してしまった。。。

(つづくかも)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

8/8山岳遭難一歩手前(2) ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。